ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、2021年度、中学の教科書が変わりました。大学入試制度改革の流れに合わせた大改革で、特に、英語は過去に前例がないほどの『超』難化です。あまりの難しさに、中学校では、英語教育に混乱が生じており、すでに、英語がわからないくなっている、苦手になり始めている中学1年生がかなり増えているのではないでしょうか。
これからご案内させていただく内容から、皆様の大切なお子様の今後の英語学習へのご対応・ご対策の参考にしていただければと思います。
中1、中2、中3すべての教科書で大幅に増えました。
具体的には、英検準2級で習得する単語・熟語が、中1、中2、中3すべての学年に入っております。そればかりでなく、2級、準1級、1級の単語もわずかばかりですが、中1、中2、中3すべての学年に入っております。
従来の学習塾の運営で、高校受験をメインにしている学習塾で教材屋さんから薦められる英語の辞書に載っていない単語がかなり新教科書には普通に載っているということになります。
従来は高校英語の定番であった、感嘆文、原形不定詞、現在完了進行形、仮定法(過去まで)を、元々中3で学習する内容に加えて学習します。
従来は中3で学習する内容であった、受動態、間接疑問文などが、中2で学習するようになります。教科書によって、学習する重要文法の履修時期がマチマチで、広域での進捗がバラバラになるので、偏差値を出す模擬試験の実施が難しくなります。
従来は中3、中2で学習する内容であった、重要文法が中1に降りてくるものもあります。ただ、上記同様、教科書によって、履修時期がマチマチで、中2後半で学習する不定詞・動名詞を中1前半で学習する教科書もあれば、従来通り中2で学習する教科書もあるといった具合です。
特に、葛飾区が採用しているニューホライズン(東京書籍)は難易度が高く、教科書の前半で従来では中1の3学期で学習する内容がかなり出てきます。それだけでなく、なんと中2後半で学習する不定詞が教科書の30ページ台に出てきます。
5月の段階で、もうすでに英語がわからない、ついて行けないという生徒さんがかなり出始めました。
特に中3のリーディングは確実に高校レベルに変わっております。SDGsを意識したテーマが多く、抽象度の高い文章となっており、高1レベルと言える内容です。
CLIL(Content and Language Integrated Learning)が採用されております。環境、気候変動、人口、教育、食料、水など、SDGsに直結しています。
高度な内容にまで踏み込んでおり、扱われる単語も高度なものが使われます。その中に紛れ込むように、従来の学習で重要視されていた単語・熟語が使われています。